【大学病院】と【市中病院】の違い
こんにちは^^
いつもアルココ(薬剤師)のブログを御覧いただきありがとうございます。
最近はプライマリ・ケア連合学会学術大会のことや、大学院のことばかり書いていました。
そんな中
大学病院と市中病院の違いをちょっと書いてみたいなと思いました。
なぜこんなことを書こうかと思ったかと言うと、
大学病院と市中病院で待遇面で違いがあるなぁと思ったからです。
時期的に6月のボーナス貰って辞めようって方の参考になれば嬉しいです^^
※アルココの経験に基づいて作成しています。
※情報を使用する場合は、すべての病院で同様の待遇ではないことを念頭に入れて使用して下さい。
まとめの表
大学病院 | 市中病院 | 保険薬局 (参考) | |
---|---|---|---|
病床 | 800〜1,000 | 〜500程度 | なし |
給料(手取り) | 30万前後 | 25、6万前後 | 25万前後 |
仕事内容 | 【病棟】or【セントラル】or【外来】 | 【病棟】and【セントラル】 | 管理薬剤師の仰るとおり |
研究 | やれ or やれ | 興味があるなら勝手にどうぞ | は? |
契約・負担しくれるならば○ | |||
Up To Date | ○ | ○ | ? |
Dynamed | △ | ✕ | ? |
Web of science | ○ | ✕ | ? |
医中誌 | ○ | ○ | ? |
学会費 | ✕ | ✕ | ? |
図書館 | ○ | ✕ | ? |
論文投稿費 | ○ | ✕ | ? |
医書オールアクセス | ○ | ✕ | ? |
まとめると上記のような感じです。
一個ずつ見ていきましょう。
給与面
アルココは20代を市中病院、30代から大学病院となっているため
一概に給料が上がったわけではありません。
年齢に応じて基本給が支払われるため、
大学病院>市中病院 という限りではありませんが、
大学病院に転職して少し色がついているのは確かです。
仕事内容
市中病院時代は、全て「and」なんですよね。
人が少ないので、すべてのことをやらなくてはいけない。
その点大学病院は薬剤師の人数が多いため「or」で良いんですよね。
これを「or」で良いと思うのか、薬剤師なら「and」であるべきだろうと思うのかは
人それぞれですが、
年単位で仕事を見れば「or」も何れは「and」になるわけです。
大切なことは1日単位で仕事を見ないことですね。
研究
市中病院時代の研究はやりたいやつが、やれでした。
もちろん指導をしてくれる先輩もおらず
すべて独学。
他院で指導してくれる先輩がいれば良いのですが、なかなか難しいですね。
その点大学病院は
やれorやれなので
逃れられません^^
この研究と言う点が学生さんの大学病院離れを助長していると耳にしました。
これについて少し書きますね。
大学病院でも、全員が研究しているわけではありません。
興味を持った方が、研究を行います。
興味がない、自分に向かないというのであれば、研究しないという選択肢もありです。
実際に当院でも研究している人は一握りです。
ただ、
新人教育プログラムの中に「研究」を組み込んで、
1年間or2年間の終了時点で発表を義務付ける施設もあります。
それはうちです^^

結局、どっちやねん!!
新人は教育プログラムで「研究」を義務つけられることが多いです。
研究は教育の一環と考えられるためです。
しかし、中途にはその義務は無いことが多いです。
安心して中途採用に申し込んでください^^
福利厚生
最後に福利厚生です。
表を見ると、大学病院は圧倒的に○が多いですね。
研究を行う体制作りが整っているとお考えください。
それに比べて、市中病院は福利厚生面でも研究を後押ししてくれているとは
言い難いですよね。
薬剤師の仕事の主眼がどこにあるか、だと思います。
大学病院は教育・研究機関なので、それがメインです。
市中病院はその限りではありません。
大学病院が業務に主眼をおいていない事ではありませんが、
バランス的に教育・研究に比重があると思います。
個人的に転職してから
Web of scienceや医書オールアクセスが使える事にびっくりしました。
結構年会費高いのですが、病院(大学)様々です。
まとめ
いかがだったでしょう
給与も仕事もそこまで大きく違う感じはありませんが
プラスアルファの点で違いが見られますね。
え?
薬局はどうなのかって?
アルココは新卒で薬局に就職しました。
1年間だけでしたが、ク○ール薬局で働いた経験を書くと
ク○ールはわりと学術活動に力を入れている企業だと思いました。
社内学術大会があったので、新卒はわりとそこで発表させられることがありました。
この辺はク○ールに限らず、ア○ンや日本○剤でもあり得る話ですね。
ただ、注意点は
「社内」学術大会なんですね。
これら3社はかなり大きい企業なので、社内と言えど全国から人が集まるので
大変有意義な大会になると思うのですが、
地域密着系の企業での「社内」学術大会は、そこまで活発ではないことが多いです。
その辺は注意してください。
そして
その店舗の管理薬剤師(もしくは薬局長)のご意向にかなり左右されるということです。
業務優先という薬局長であれば、研究なんて出来ません。
この辺は市中病院でも同様ですね。
上司ガチャに外れると、やりたい研究、業務も出来ません。
もし、転職や就職を検討するのならば
必ず施設見学に行ってください。
そして、その施設で実習した友達から情報をもらうと良いです。
様々なことを考慮して就職・転職してください^^
注意点
先にも書きましたが
上記に記載したことはアルココの経験に基づいた内容です。
情報を使用する際は自己責任です。
必ず施設の担当者から情報を得てください。
今日はこの辺で!
次は大学院日記5月号でお会いしましょう!