大学病院(本院)とその分院の違い

病院薬剤師の仕事

こんにちは^^

いつもアルココブログを御覧いただきありがとうございます。

今回は「大学病院(本院)とその分院の違い」について書きます。

主に業務に関係することになりますが参考になれば幸いです。

今年の4月から、分院勤務となった働いた私の感想としては

「プライマリ・ケアでの関わりは本院より、分院の方が強いと思っています。」

どちらが良い悪いではなく、感じたことを書いていきますね^^^

過去には「大学病院(本院)と市中病院」についても書いています。

こちらも良ければ^^^

それではやっていきましょう!

カバくん
カバくん

作者の経験に基づいて記事を書いています。

他の大学病院(本院)、その分院ではこの記事に当てはまらない内容があることを

事前にご承知おきください。

背景情報

まず私はこの4月から大学病院(本院)の分院に籍をおいています。

なんだか本院から移動するということは、左遷されたような印象がありませんか?

アルココくん
アルココくん

片道キップか・・・お前部長に文句ばっかり言うから・・・

作者
作者

いや、戻れるとは思うんだけど。。あれ、、戻れないのかな。。。

カバくん
カバくん

戻れるか戻れないかはあなた次第です!

まぁ戯言は良いとして

この移動の背景には、大学病院(本院)と分院の人事的交流をしたいと言う

上の考えがあるようです。

この人事交流の結果、新陳代謝が起こるのではと期待しているようです。

たぶんこのような制度は、うちの病院に限らず

行われているのではないでしょうか??

分院がある大学病院、市中病院に就職する場合は

このような異動があるのか確認しておくと良いですね。

また、その異動は希望なのか、義務なのかを確認することも必要です。

大学病院(本院)と分院の違い

結論に入る前に

在籍している分院のスペックだけ書いておきます。

分院は一般病棟と回復期リハ病棟を持つ病院で、

急性期治療、外科的手術もある程度行うと言う病院です。

そのため、慢性期や療養型やケアミックス(今も言う?)とは若干かけ離れております。

以下に、業務や体制の違いについてまとめました^^^

大学病院(本院)分院
診療科多数限られる
スタッフの構成
 医師多数限られる
 看護師体制7:1看護10:1看護
薬剤師業務
 当直・夜勤ありオンコール
 病棟・セントラル業務専従掛け持ち
 医薬品の購入ほぼ制限なし制限が多い
 持参薬出し直し※入院中も使用可能
 

人員について

一番の違いは「人員」についてです。

大学病院(本院)と比べると、医師・看護師・その他スタッフの在籍数が少なく

仕事に対して個人の負担が大きくなります。

医師の話なりますが、大学病院(本院)では他科コンサルトが当たり前でしたが

分院ではそもそも診療科が少ないので、他科コンサルトを行いにくく

必要時本院にコンサルトと言う方針を取っています。

看護師さんの体制についても10:1看護(患者10人に対して、看護師さん1名)

が多いと思います。

医師看護師の体制については、他職種故にそこまで語れませんが

大学病院(本院)に比べ患者層が比較的慢性期に近い方が多く、緊急的な治療を行う必要性が

少ないと判断され、このような体制になっていると思います。

この辺の違いは、日頃の薬剤師業務にそこまで影響することではないかも知れませんが

「人が少ない」ということは、

様々な影響があると思っておくと良いと思います。

うちの分院だけではなく、どこでも言えることです。

続いて薬剤師業務に触れます^^

薬剤師業務:当直・夜勤

業務そのものから、少し細かいことも触れていきます。

大学病院(本院)であれば「当直」は当たり前にあり得ます。

病床数が多ければ複数名で当直・夜勤を行う病院もあります。

アルココくん
アルココくん

苦手な人とペアになるときついな。。。

作者
作者

作者は経験ないけれど、一晩中一緒って気を使うよね

その点、分院はその業務がオンコールとなっていることもあります。

オンコールとは基本的に自宅で待機して、必要な場合に電話がきて対応する

というものです。

アルココくん
アルココくん

それ結構落ち着かなくない?

作者
作者

そうそう。家に帰っても、連絡きたら対応しないとだし

酒も飲めない^^

私は、このオンコールというものを

十数回程度体験していますが、なかなか慣れません。

呼び出されたことは有りませんが

病院から家まで少し距離があるので、緊急対応が難しいと思っています。

ただ上に書いたように

そこまで緊急性が高い患者が入院していると言うわけでもないので

薬剤部の先輩方からは

「大丈夫、呼ばれないって^^^」

と言われ、現在もその通りになっています。。。

薬剤師業務:病棟・セントラル業務

人員のところで書きましたが

少数精鋭で頑張っているので、基本的には

病棟とセントラルは掛け持ちになります。

大学病院(本院)時代は、病棟業務だけどをやっていればよかったので

そのへんは少しギャップを感じますが、やむを得ません。

ただ、どの仕事もまんべんなく体験できるということは財産になります。

若いうちに、オールラウンダーであることは今後非常に重宝がられるでしょう

薬剤師業務:医薬品の購入

大学病院(本院)時代と違って、医薬品の購入にはかなり制限があります。

次に書く持参薬の話にも繋がりますが

持参で使用していた薬が切れたので、院内処方に切り替えるとなった場合

今まで購入したことがない場合、すぐに準備が出来ないことが多いです。

準備に時間がかかるのは大学病院(本院)も同じですが

様々な面で違いがあります。

体感するとわかりますが、この辺の違いもあります。

持参薬

分院はDPC外のことが多いので、持参薬を使用することが出来ますが

大学病院(本院)では入院処方として出し直しが基本です

※分院でもDPCを適用している病院がありますので、一概には言えません。

参考HP:DPC入院患者への持参薬、「病院・医師の方針」による使用は認めず―DPC評価分科会

持参薬を使用できるということは、病院の在庫が薄くとも

医薬品を提供できるので、ありがたい反面

薬剤師によるリストの作成(持参薬鑑別)がかなり負担になります。

出し直しができれば、処方内容の確認だけで良かったものの

そのまま持参薬を使用するので、錠数の確認が必要になります。

こんな感じでいろんな薬を袋に持ってきて

A薬:◯錠

B薬:◯錠

と数えていくのはかなり骨が折れますし、ミスの温床です^^^

できればやめたいものですが、

そうすると薬剤部に薬を備蓄しなくてはいけなくなり、病院の負担になります。

いたし痒しでね^^^

分院の良いところ

ここまで読んでいただいた方は

分院にどんなメリットが有るの?と思ったのではないでしょうか。

ここからは人員が不足している分院が大学病院(本院)に勝る点について書きます。

他職種と顔の見える関係が作りやすい

これは人員が少ないことのメリットですね。

顔と名前が一致しやすいし、忘れにくい。

大学病院(本院)は1000人単位で職員が在籍しているので、知らない人が多いです(語彙力)。

特に私のようなコミュ障は、下を向いて歩くことが多いので

看護師さんから話しかけられて

「え?◯◯病棟だった?覚えてなくてすみません^^;;」

ということがあったりなかったり

分院はそれがないので、かなりアットホームです。

Linkageの関係になりやすいですね。

ただこれはメリットであり、デメリットでもあるので、注意してください^^^

業務量が比較的安定しているので研究などの時間が作り易やすい

あくまで作りやすいですからね。

大学病院(本院)は入院患者対応が病棟業務時間を圧迫しており

なかなか研究や自己研鑽の時間を設けることが出来ません。

業務時間内なので、仕事しろと言う声が聞こえて来るような気がしますが

研究も立派な仕事の一つです^^

分院は入院患者がそこまで多くなく、上記のように

手のかかる患者さんが少ないことが多いので、研究の時間が取りやすいです。

私はこの時間を使い大学院の研究を行っています^^

ただ、このメリットもデメリットになり得ます。

それは症例数を稼ぐ必要がある場合、分院だけでは達しない場合があるということです。

患者対応への時間が少なくてすむという反面

このようなデメリットも生じます。

介入した症例を50症例も必要とする、某学会の某専門薬剤師資格がありますが

そのような場合、症例数そのものに困ることがあります。

地域との関わりが密にできる

たぶん、分院の最大のメリットはこれかなと思っています。

この前は市のお祭りに当院も参加し、市民と交流することが出来ました。

ちょくちょく市民公開講座も行っているので

病院の外での仕事がしやすいというのがあるかも知れません。

まぁこちらも大学病院(本院)でもできるんですがね。。。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事を読むと分院の良さを感じられない!!

とお怒りになるかも知れませんが、

そんな意図はまったくなく、どちらの良さもあると思っています。

ただ、新卒から小さい病院を選択してしまうと

今後のキャリアパスの幅が狭くなってしまう可能性はあります。

しかし大学病院など大きな病院は、数年毎に固定の仕事となり

これがオールラウンダーになれないというデメリットもあります。

病棟担当になるのも、試験の合格を必要とする病院もあります。

試験については総括的評価になるかと思うのですが、

職員のレベルを客観的に評価すること出来るので、指標にはしやすいですね。

作者
作者

ただ、デメリットもありますね。

アルココくん
アルココくん

お前の話そればっかり

作者
作者

物事は複数の視点から見ないといけません^^

試験だけでは人格、対人処理など評価できないポイントが多数あります。

一つ正解になるかはわかりませんが、自分が思うこととして

  • 新卒で病院に就職する場合は、キャリアパスを意識すること
  • 教育プログラムを敷いている病院で、仕事の内容をしっかり確認する。
  • ワークライフバランスを必ず意識する。

という点を意識して採用担当者と話をすると良いと思います。

この辺は、自分が受け持つ学生さんにいつも言っています^^

うざがられますがね^^^^

最後になりますが、

分院で仕事している私としては

プライマリ・ケアでの関わりは本院より、分院の方が強いと思っています。

色々制限がある病院ではありますが、この経験が非常に重要なものだと思っています。

参考になれば嬉しいです^^^

では。

コメント

タイトルとURLをコピーしました