薬学生について思うこと
おはようございます。
いつもアルココ(薬剤師)のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、薬学生の話をしたいと思います。
つい先日、第3期の実習生が終了となりました。
各病院、薬局の先生方お疲れさまでした。
すぐまた4期年越し実習生が来ますね。。
Twitterでつぶやいたこと
固定病棟のときは、病棟の症例だけ話していたので
2週間も一緒にいると、話すこともなくなるし
入院してくる患者の疾患が代わり映えしないと、ネタ切れになってしまうという状況でした。
※患者が入院することを待ち望んでいるわけではありません!
今回は固定病棟担当から外れて初めての実習生でした。
調剤室や注射のセットで関わったり、話をさせてもらいました。
そこで感じたことをつぶやいたわけです↓
Fランク大学の再試験常連男がこんな事言うのおこがましいんですが
「たくさんの知識うまく使えていませんよ!」
と思ったわけです。
質問:処方の評価
まず処方の評価ですが
添付文書の内容で用法用量が合っているとかは出来るんですよね。
これは当たり前ですが。
でもその薬剤が、その患者に正しいかどうか判断つかないんですよ。
それを確かめるために出した質問として
培養結果から出た菌に対して、どの抗生剤を使用するか?
培養結果には感受性も載っているので、選ぶだけであります。
病棟担当をしていると相談される、あるある問題じゃないですか?
でもこれを学生は解けません。
なぜでしょうか
勉強が足りない??ではないと思うんですよ。
大学で習う抗菌薬って何を教わりますか?
6年制一期生の私は、作用機序を学びました。
→リボソームサブユニットの30Sを阻害して・・・
→細胞壁のPBPを阻害して・・・
※記載が間違っているのは温かい目で見てください。
作用機序を学んでも、現場で使いませんよね!!
※使えていないのは私だけかもしれません。
※作用機序を現場で使っている先生申し訳ありません。
現場で必要とされる知識と大学で習う知識に乖離があります。
これはどうしてでしょうかね。。。
質問:治療開始を考える
模擬症例を作りました。
糖尿病、高血圧 など慢性疾患に対して
薬剤選択をしていくならばどれから始めようか
これも病棟担当をしていると相談される、あるある問題じゃないですか?
医師とディスカッションして、リスクを考慮して、退院後も継続可能かどうか評価する
ガイドラインの第一選択が患者に取ったら第一選択じゃないかもしれない
みたいな患者の評価を必要とする問題ですよね。
学生さんたちは、ガイドラインに従った薬剤選択は出来るのですが、
患者背景を考慮してとなると
これも出来ないんですよ。
なぜか?
患者を評価するって学びますか?
6年制一期生の私は学んでおりません。。。
これも現場で必要とされる知識と、乖離がある気がします。
まとめ
上記質問についても
学生さんたちは断片的に知識を持っています。
何度も言いますが、6年制の一期生のわたしより知識は本当に豊富です。
経験も豊富にしてきます。
なので、頭は良いと思うんです。
問題点としては、習った科目を横断的に見直す科目がないというところでしょうか?
それが実務であり、現場経験した薬剤師が大学に戻って教える必要があるんですよね。
2006年に薬学部6年制が開始して、現在16年、17年くらいですか?
大学に戻って教員として働くには、修士もしくは博士が必要ですよね。
6年間大学に行って、プラス2年、4年と進むには結構厳しいものがありますね。
↓参照すると、大学院生の数は回復しつつあるようですね。
※医学薬学は含まれていません。
結局大学に戻る人がそこまで多くないのであれば
資格取得後現場での初期研修もしくはレジデント制度を必須化する必要があるのかもしれません。
医師の卒後研修のように,薬剤師も免許取得後に一定の研修を受けるべきとの指摘がある.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/142/9/142_22-00089-5/_article/-char/ja/
教育に携わっていると言えども、薬学生の実務実習だけでしかありません。
今回の内容で教育現場を否定したわけではありませんので、ご容赦ください。
正直自分が学生にした質問を、自分が学生のときにされても答えられる自信は一切ありません!笑
もちろん質問を終えた後は出来る限りフィードバックさせていただきました!!
教育についてはもっと携わって行きたいと思います。
今日はこのへんで。
当直明けー 笑