薬を飲むことは当たり前?

病院薬剤師

いつもアルココ(薬剤師)のブログをご覧いただきありがとうございます

ずっと考えている、患者心理面について少し思うところを書こうと思います。

なにか参考になるかわかりません。

軽い趣味の域では?と思います。。笑

ではやって行きましょう

なぜこの話?

病気があれば、その治療薬を服用することは当たり前です。

感染症があれば抗生剤

ガンがあれば抗がん剤

膠原病があればステロイド 等

と我々は普通だとわかりますね。

例えば先生から

医師「○○さんは△って病気だったので、□を使って治療します」

患者「わかりました。」

薬剤師「(○○って病気かな)□って薬が出ているので、しっかり飲んでください」

患者「わかりました。」

淡々と話す患者さんの思いってどんな感じなんでしょう。

患者さんの思い

病院に来ているということは

病気を治したい、長く生きたいなどが一番だと思うんです。

我々薬剤師は薬局で、病院で患者さんへ薬をしっかり飲んでください

と説明します。

これは

コンプライアンスを維持して病気を治してほしいから

患者のコンプライアンスが悪いと上司に怒られるから

など様々あると思うんですが、

患者さんが、薬を飲むことをどう思っているのか確認しても良いんじゃないか、と思います。

その熱量に合わせて指導ができるのではないか?

というのがわたしの意見なんです。

例えば

よくあるのは抗がん剤なんじゃないかと思います。

術後再発、手術不能、NACなど様々な理由で抗癌剤治療を受けます。

NACはまた別として、今後の余命を考えて

果たしてこの薬を飲むべきなのか、点滴治療を受けるべきなのか

考える必要があります。

例えば、まだまだ気持ちの整理がついていなくて、飲むことが難しいと思っている患者さんに

薬剤師「〇という副作用が出るので、□という症状に注意してください。他にも△といった・・・」

嫌になりません?

だとわたしは思うんです。

ですので、薬の説明をする、副作用の説明をする前に

あなたはどこまで、現状を理解して、普通と落とし込めるのか

確認してほしいなと

後輩にちょこちょこ言っているんですが、気付いてくれているかどうかは別ですね。

わたしの説明が彼らの受容体にHitできる喋り方なのか

彼らのレベルに合った話ができているのか、など色々考えることはありますが。。

実際の経験

DOAC導入の実体験です。

DOAC導入 (失敗談)

患者「ワーファリンからエリキュース®に変わるんだって、なんで?ずっと飲むの?」

わたし「有効性が高くて、安全性もワーファリンよりあるので、変わります。ある程度の期間飲みますね」

患者「そっか・・・。この紙見ると値段結構するんだね」

わたし「高いのはありますが、ワーファリンより安全性が高いので、安心して飲めますよね。」

患者「そうだね、ありがとう。」

お気づきですかね。

この患者さんにとってDOACの有効性と安全性はそこまで問題ではないんですよね。

気にしているのは「薬価」と「継続の有無」かと思います。

なので当時の私は患者の思いを理解できていなかったんですよね。

こちらの思いばかり押し付けました。

これは反省の症例です。

まずは患者思いを確認する。→それにあった対応をする。

薬価が気になるのであれば、Wfに戻すことを提案する(正直難しい)

DOACの中でもまだ薬価の安いものを提案する(どんぐりの背比べ)

代替案の提示は正直難しいですが、思いを聞くだけでも反応は変わった気がします。

「なぜそう思ったんですか?」

まとめ

ながなが書いて来ましたが

患者の思いを確認するというのは、当たり前だと思います。

学生指導でも、子育ででも、社会生活の中では必ず必要となるスキルですよね。

患者さんが薬を飲むことを普通だと思えるように指導できるといいなぁと思いますし

できれば患者さんとディスカッションしたいですね(時間があれば)

ここまで読んでいただきありがとうございました。

患者の思いを確認することっって

綺麗事かもしれませんし、通常業務で追われている時は正直難しいです。

システムの構築も合わせて、個人の負担にならないようにしたいですね。

ではまた

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