こんばんは
いつもアルココ(薬剤師)のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は超個人的見解ですが
臨床研究について書きたいと思います。
そもそも臨床研究をする意味はあるの?
これは様々意見がわかれると思います
私個人としては「ある」と思います。
すこしその理由を話していこうと思います。
今日の出来事
タイムリーにこんなことをつぶやいていました。
私はプロフィール(https://arukoko.com/first/)に書いているように
保険薬局から市中病院に転職した経歴があります。
その理由の一つが「臨床研究」をしてみたいというものでした。
市中病院1年目(薬剤師2年目)で本日参加した学術集会にネタを出しました。
内容は「TPN製剤によってPT-INRに影響がるからちゃんと採血しなよ!」
というもので、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspen/31/4/31_1003/_pdf/-char/ja の論文も見つかりました。
当時は輸液によってPT-INRに影響が出るなんてあんまり有名じゃなかったので、やる意義がありました。
まぁ、某医療薬学会のネタを丸パクリしたんですけどね。。
結果として
TPNを併用し、PT-INRにも影響が出始めたため、Wfの増量をしていたよ、と言う後方視的研究でした。
今思えば、だから?という感じもしますね 笑
Wf飲んでいる方のPT-INR測定をしないなんてめったに無いですよね。
安定していないなら特に。
ただ、これをやった理由として、
市中病院に私という人間がいることをアピールしたい
保険薬局時代の上司への恩返し
ということを考えていました。
集会内でありがたいことに質問やダメ出しをいただき
現在の「立ち位置」を認識した集会でした。
立ち位置を意識する
ちょっと抽象的でわかり辛いと思うのですが
自分の知識レベルや考え方は、周りの薬剤師と比べてどうなのか
それが「立ち位置」だと思います。
臨床研究をすると
「わからないこと」がはっきりするんですよ
これが臨床研究をする意義だと思います。
例えば
臨床研究をする意味がわからない→まずは先輩の話を聞く
ネタが見つからない→探す方法がわからない、何を研究していいかわからない
研究手法がわからない→書籍や、医師に聞くのもあり。
抄録の書き方がわからない→先輩から
論文の書き方がわからない→書籍や、先輩から
ざっくり書きましたが、「立ち位置」はっきりませんか?
研究をしなくてもわかるかもしれませんが、しないとわからないかもですね。
10年目の立ち位置
上記の通り学術集会は
10年ぶりの発表でした。
私の立ち位置は少し経験を積んで、進んだのでしょうか
そういう見方をしながら、参加していました。
経験を積んでも「緊張」することはするんですが笑
自分の発表以外に
座長の先生が進行に集中してもらうように、質問をしたり(自己満足ですが)
若い演者の先生が行った研究で足り無かった(と思われる)ことを質問して気付いてもらったり
そういうことができる(勝手に思っているだけ)様になった(気がする)のも
経験ですよね

( )多くね?
まとめ
またいつもの様に思ったことをつらつら書いているので
わかりにくさ100倍ですが
研究しても給料に反映されないだけではなく、時間もなくなるんですよね
だから研究しないというのは、それも正解です。
お金は大事にしましょう。
ただ、払った分以上の経験が自分に帰ってきます。
これは間違いありません。
抄録を書いたことがない人が、発表を批判できません。
論文を書いたことがない人が、批判的吟味はすべきではありません(持論)
私は、臨床研究をするようになって、色んな人と繋がれたことを非常に嬉しく思っています。
院内でも興味を持ってもらえるように布教活動をしているのですが、、、
なかなかうまく行かないものです。
正論をぶつけることだけでは人の心は動きません。。
今日はこのへんで
宣伝
2022年6月に開催される
プライマリ・ケア連合学会学術集会にて、アルココの口頭演題が採択されました。
興味が有る方、ぜひディスカッションや情報共有させてください。
内容はポリファーマシーです笑
ではでは。
コメント