研究資金の調達方法
こんにちは^^
いつもアルココブログを御覧いただきありがとうございます。
2024年一発目のブログとなります。
今回のネタは「研究資金の調達方法」についてです。
今年の臨床研究に活かせる内容もありますので、最後までよろしくお願いいたします。
研究するのに資金が必要なの?
研究をしたことがなかったときの私の知識はこんな感じでした。
結論から言うと
薬剤師が個人で行う研究で、例えば
・後ろ向き研究(カルテ調査)
・アンケート調査(謝礼のないもの)
などは資金は必要でないことが多いです。
ただ、
・前向き調査(特に、複数人で行う必要があるもの)
・アンケート調査(謝礼があるもの) ※Amazonギフトカード500円分とか
などは資金が必要となると思います。
その際に
まさかポケットマネーで行うわけにもいかないので
研究資金調達が必要となるわけです。
有名なところで行けば「科研費」に申請して資金調達をするわけです。
科研費って?
ではその科研費ですが少しご紹介します。
科研費とは「科学研究費助成事業」の略です。
公式HPから引用します。
科研費は、人文学、社会科学から自然科学までの全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究費」であり、ピアレビュー(同業者(peer)が審査すること(review)で、科研費においては、学術研究の場で切磋琢磨し「知の創造」の最前線を知る研究者が審査、評価するシステム)による審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/
研究種目には様々種類があり、調達できる金額、年数も様々です(公式HP)。
なんとなくご理解いただけたと思うんですが^^

結局公式HP読めじゃ説明にならんやろ・・・
簡単にまとめると
研究をするために、自分で資料をまとめてプレゼンして、資金を調達する。
というものですね。
もし、お金のかかりそうな研究を検討している場合は公的資金調達に挑戦してみましょう。
科研費以外には?
科研費以外にも
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
などもそれぞれに研究助成を行っており、各サイトの公募情報の欄に助成事業が掲載されます。
自分が取れそうなところに申請するようですね。
ただ、採択率は必ずしも高くなく
準備する書類の難易度から諦めそうになるようです。
また学会や地方自治体で行っている助成事業もあるようなので、ぜひチェックしてみてください。・
ところで
アルココは今
昨年のクリスマスイブに申し込みを指示され
年末年始資料を作成していますが、心がバッキバキに折れています。
無いところからお金を持ってくるというのは、かなり苦労します。
厚生科研費?
アルココのツイートに「厚生科研費」と書いてますね。
今まで紹介してこなかった科研費です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/index.html
こちらは厚生労働省の科研費です。
出処がちょっと違うだけですかね。
ちなみに募集要項などが載っかっているので
ちらっと見てみると(厚生労働科学研究費補助金公募要項)
あー読む気になれない^^^^
って感じしますよね。
ただここから少しモチベーションに繋がるかと思うのですが、
最初に書いた「今年の臨床研究に活かせる内容もあります」です。
研究に繋がる?
公募研究課題P.33以降を見てください。
ここに「求められている研究が書いてあります。」
例えばP.230を見てみると

研究課題名に
「病院薬剤師業務の向上に向けた評価指標の開発のための研究」とあります。
そしても求められる成果も書いてあります。
これって世の中が薬剤師に求めている研究になりませんか?
厚生科研費を取得できなかったとしても、この研究を少し変えれば
自分の研究に繋がる可能性があるということですよね??
私はこの話を聞いた時に昔の自分を思い出しました。
アルココ「研究すか?やりたいんですがネタがなくて^^;」
あるんですよ!
厚生労働省がこういう研究してみ^^
って言ってくれているんですよ!!
また、P.264には

わりと出来そうな研究ではないでしょうか?
実際に厚生科研費の取得は
科研費と同じで
ハードルが高く、初めて申請したヒトはだいたい落ちるそうです。
ただ、申請のためにまとめた資料は必ず別のところで活きてきます。
是非、一度目を通してみてください。
まとめ
アルココはこんな偉そうにブログを書いていますが
科研費などを取得したことはありません。
ただ、博士号取得のために前向き研究を行うため
指導教官から資金取得は必要と言われています。
頑張ります^^
科研費を取得するような研究を行っていない方や
何の研究をしたら良いかわからない方は
是非、厚生労働科学研究費補助金公募要項を見てみてください。
必ずなにかのヒントになると思います。
頑張っていきましょう!