プライマリ・ケア認定薬剤師、地域との関わり
プライマリ・ケア認定薬剤師を取得して
大学病院からの地域医療を考えています。
現在の関わり方について紹介したいなと思います。
まとめ
・保険薬局との連携がすべて!
・学生のうちから「意識」付け!
・大学病院なので地域を巻き込んだ研究を行う役目がある
保険薬局との連携
これが無くては成り立ちません。
大学病院(当院)の平均在院日数は7日間〜10日間です(外科系含める)
入院→治療→経過観察→退院 となると
何か患者に問題があっても対応する前に退院することが多いです。
そのため、保険薬局との連携になるわけです。
入院中行えたことはどんどん情報提供を行う必要があります。
また、治療内容で
臓器摘出を行った後は
当たり前ですがその働きが損なわれるわけです。
例えば腎臓摘出術ですが
どちらの腎臓をとっても、腎機能は落ちます。
最終的に落ちた腎機能は、摘出前の6割程度に戻りますが
薬剤減量が必要になる場合もあります。
情報がないと、減量が必要なのでは?という考えも無く
保険薬局に来局した患者へ
「こんにちは!腎臓摘出したんですか?」
とも聞きませんよね?笑
やはり病院からの情報提供が必要なわけです。
そして薬の管理を行ってもらう。
そのための情報提供書の提出です。
※当たり前ですが、患者の許可がなければ、情報提供は行なえません。
(できれば入院前の情報も分かればいいかなと思います。)
プライマリ・ケアに興味がある云々ではなく
病院の薬剤師すべてが必要とする考え方だとわたしは思っています。
学生への指導
薬学生は当たり前にお話します。
最近では医学生にもお伝えすることがあります。
医学生のうちから薬剤師の活用法を伝えておくと
医師になった後に、当たり前のように頼ってくれることを期待しています←
まだお話した医学生は医師になっていませんし
実際には研修先の先生の考え方に左右されますが・・
ちなみにプライマリ・ケア学会に参加している先生方は
当たり前に薬剤師を頼ってくれますし
知識を伝えよう、一緒に研究をしようと言ってくれます。
頼ってくれるが故にこちらも勉強する必要があり
この前紹介したような書籍をフル活用しています!笑
わたしの病棟に来た薬学生は
情報提供書を実際に作ってもらうという実習をおこないます。
初めて作る時は難しいのですが
「意識」を植え付ける作業になります←
この作業で、プライマリ・ケアに興味を持ってくれる薬学生がおり
本当におじさんは嬉しいです。
続けていきたいと思います。
保険薬局との勉強会
コロナウイルスが流行る前は
門前の保険薬局と定例勉強会を行っていました。
現在は難しくなったため
Zoomを使った症例検討会や論文抄読会を行っています。
オンラインのため各地から参加してきます。
本当に勉強になります。
毎月1回は行っています。
保険薬局の薬剤師がどう考えているか
どのような情報があると良いのか、情報交換も行います。
興味がある方は一度ご連絡ください。
最後に
地域で働くためには、地域の人間を知る必要があります。
コロナウイルスが流行る前は当たり前に親睦を深める目的で
飲み会を開催していました。
かんたんで、リーズナブルに人脈が増えます。
現在は飲み会をすることは難しい(無理)なので
SNSを通していろんな方と知り合いになりたいなと考えています。
ブログやTwitterを通して
関わることがなかった方々と関われたら嬉しいです。
雑多な文章でしたが
このような「意識」をもって仕事しています。
大学病院なので地域を巻き込んだ研究の旗振り役も担えるかなと思います。
結局研究について書けませんでしたが笑
また次回!
ココまで読んでいただきありがとうございました。
継続更新。