こんばんは
いつもアルココ(薬剤師)のブログを御覧いただきありがとうございます。
前回、社会人が大学院進学を考える5つの理由を書きました。
↓
今回は、「社会人大学院生が直面する挑戦」について書いていこうと思います。
もし今から大学院を考えていて、この挑戦が少し厳しいなと思う場合
入学を考える前に、整理しておくことをおすすめします^^
注意深く考え、自身のライフスタイルやキャリアゴールと照らし合わせることで
より良い決断ができると思います。
ではやっていきましょう。
エネルギーと時間の投資
自分でつけといてあれですが、投資って面白いですよね。
元本割れのリスクがあるんですかね?笑
大事なことは「投機」ではないことです。
成果は短期間では出ません。4年間の「投資」です。
社会人として大学院に進学することを考えるとき
多くの人は授業料や教科書の費用、生活費など、目に見える財政的な側面に焦点を当てがちです。
ただ、お金に関しては手助けがあるんです。
- 授業料:そもそも学部と比べると安い。そして、大学の職員であれば助成を受けられる。
- 教科書:基本的に使用しない。大学の図書館に蔵書がある。
- 生活費:環境が変わらなければそこまで増えない(通学のため家を借りるとかになれば別)
このように手助けを受けることが出来ます。
わりと手厚いです。
どちらかというと大学院に進学すると
貴重な資源である時間とエネルギーに大きな影響を及ぼすことが一番です。
社会人であれば、すでにフルタイムの仕事、家庭の責任
それ自体が時間を必要とする個人的な生活があります。
これらすべてをバランスよくこなすことは困難であり、自由な時間を犠牲にすることを強いられます。
大学院に進学すると仕事、家庭において「必ず」犠牲が出ます。
そこは覚悟をする必要があります。
また、エネルギーは精神的なエネルギーも消費してしまいます。
例えば、家でよくあるのが
講義が終了して家に帰ると、子ども(0歳)が泣いていて
奥さんが疲れ果てた顔をしていて、文句を言われて、カチンとする。
カオス^^^^
ってなことはまぁあるわけです。

(自分が進学したいと言って始めた大学院なのに)
そうなの。わかっている。
精神的な疲れは、家庭に良くない影響を与えますから
「職場を出たら、ストレスを一緒においてくる」ことは徹底しましょう。
1つ目は、エネルギーと時間の投資でした。
続いて2つ目です。
費用(授業料等)

そこまで大変じゃないって、言ったじゃん!
そうなんですが、
そもそも大学院に行かなければ、お金はかかりません。
安いと言えども、1年間の授業料が40万円くらいかかります(うちの大学院は)。
4年間行くので単純に160万円ほどになります。
どう思うかは人それぞれですが、
年間40万円があれば、何が出来るか落ち着いて考えてください。
また、自分と家庭と必ず相談してください!
2つは少し当たり前の感じがしますが
この増税、物価高、電気代の高等・・・という庶民にとって生きつらい社会で
ムダなお金は払いたくないです。
あなたが大学院に行きたい気持ち、得られる価値は
学費以上になるか
落ち着いて考えましょう^^
研究のプレッシャー
続いて3つ目はこれです。
大学院は講義を受けに行くところでもありますが
本来は、研究をしに行く場所であります。
講義を受けていても、
「先生方は、研究をしに大学院にいらっしゃったわけですから!」
と、よく言われます^^
私はそこまでプレッシャーにはなっていませんが、
例えば指導教官の先生が
- IFが高く無きゃダメだ
- positiveな結果が出ないとダメだ
という感じだと、疲れちゃいますよね。
うちの指導教官はこの様な感じではなく
やりたい研究を博士論文に出来るように、しっかり指導してくださる方です。
できる限り、入学する前にその教室の方向性、雰囲気を知っておくほうが良いです。
別な職場の方でしたら、休みをしっかり取って
話を聞きに行きましょう。
多分、基礎研究の先生方は
この研究で出来た生成物を使って、次の実験に繋げていくとなると思うのですが
そもそもの生成物が出来ないと研究が進まない
そんなプレッシャーは強いかもしれません。
私は学部時代、有機化学研究室にいたので
上記の様な基礎研究を行っていました。
教授「アルココくん、集率悪いね。もう一回最初からやって」
アルココ「うっ・・・・・・」
こんなプレッシャーはもうイヤだ!!!!1
不確実性
最後はこれです。
まぁ進級していけるかも不確実ではあるんですが、
よく言われるのが、
「そこまでストレスとお金をかけて何になるの?」
「博士号を取って何が変わるの?給料は増えるの?」
「博士号って必ず取れるの?」
という質問に
「もちろん博士号は取得できるし、給料も増えるよ^^」
と言いたいところなのですが・・・
目に見える対価を得られるかは未知数で、不確実なんですよね。
現在の私には明確な答えはなく、一般的なことしか言えません
「大学院の経験が次の仕事に活かせるかもしれない」
「教員になることが出来る」
「給料以上の対価を得られる」
行く人の背中を押すかもしれませんが
行かない人の行動変容までにはならないですよね。

関心期から準備期に至るにはかなりのエネルギーが必要ですよね。
軽く背中は押せますかね?(ナッジ)
私のこの4年間の経験で、
「大学院に行ったことは後悔がなかった!!」
と後輩に言えるのか
言えるような経験をしたいと思います。
まとめ
今まで書いてきたことは
わりとみなさん知っているよと思う内容かと思います。
人は成長する時は、ストレスが必ず必要です。
仕事を覚えるとき、人覚えるとき
ステレスですよねぇ
ただ、それがその人を成長させてくれますよね。
大学院での挑戦(ストレス)も必ず自分を成長させてくれます。
それは間違いありません。
今回のブログは大学院進学に伴うnegativeなことを書きましたが
その分positiveなことも得られます。
個々の目標とライフスタイルにより、大学院進学が最善の選択であるかどうかは異なります。
重要なのは、自身の状況と目標を理解し、それに基づいて最善の決定をすることです。
皆さんの進学をそっと後押し出来るブログでありたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
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