薬物間相互作用について
こんにちは^^
いつもアルココブログを御覧いただきありがとうございます。
本日は真面目に
薬物間相互作用を考えたいと思います^^^

そう言えば一応薬剤師だったんだよな、、、

そうなんだよ。。。12年くらい薬剤師やってんのよ。。
薬物間相互作用って言っても、
併用禁忌や併用注意ってのがありますよね。
併用禁忌については症例により例外はありますが、回避したほうが良いですね。
併用注意は少し幅があって難しいなと思っている私です。
このブログで、併用注意のさじ加減を共有できたらなと思っています。
それではやっていきましょう^^
まずは併用禁忌です。
併用禁忌
例えばこれです↓

トリアゾラムは、アゾール系などと併用禁忌ですよね。
結構有名ですよね^^
教科書にも出てきます^^
続いて、スピロノラクトンはタクロリムス、エプレレノンなどを併用中だと
禁忌なんですねー

病態になりますがこれも↓
この様に「禁忌」は自分の身を守るためにも疑義照会しないとですね^^
続いては併用注意です。
併用注意
昔から相互作用に興味があり、ケースレポートを某雑誌に出した歴もありました。
そこで皆さんはどの様に併用注意を見ているのか、知りたくなって
twitter上で2年ほど前にこんなアンケートを行いました^^
結果として「併用注意の内容によって疑義照会する」でした。
その次が「基本的に疑義照会しない」だったのは驚きです。
たぶん疑義照会をしない方々の併用注意のイメージは
そこまで影響がないものと判断しているのかも知れません。
このアンケートについてのブログを書いています。
ではその「内容によって疑義紹介する」ってのは、どんなものなんでしょうか。
思うに
→レボフロキサシンとMgや鉄併用による、レボフロキサシンの効果減弱
の相互作用であれば、用法変えて良いですかって疑義照会しますよね。
では
→チラーヂンと鉄剤、Al剤併用による効果減弱
あたりになるとどうでしょう
これは意見が分かれるんじゃないかと思うんですね。
私は検査値の流れを見ながら、必要でしたら疑義照会します。
では最後に、、
→向精神薬の併用に伴う、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下を増強することがある。
この辺は疑義照会しない感じですかね(私はしません)。
これこそ所謂「注意だけ」したよって感じしますよね。
この様に、併用禁忌レベルに注意したほうが良い併用注意と
そこまででもない併用注意と分かれると思います。
そこで過去に下記のようなブログを書きました。
皆さんも感じたことがあるかも知れませんが
併用注意って幅が広いですよね。

学生さん、併用注意って奥が深いでしょ(ドヤ)

そうですね^^

・・・・・・

説明が悪いんだな。
まぁ良いとして
ではその様な相互作用をどの様に調べると良いか書いていていきます。
相互作用の調べ方
私は専ら
Up To Dateの相互作用確認ツールを使用しています。
写真では、トリアゾラムとボリコナゾールの併用について調べた結果です。


avoid combinationなので
禁忌レベルで避けたほうが良いですね。
ところで
皆さんの施設でも「Up To Date」は契約していますか?
持ち運べる複数の教科書という感じなので、
病棟で調べ物をするときに非常に便利です。
これも一つの、福利厚生?なので、就職する時ちらっと確認してみると良いです^^
この相互作用確認ツールを実際にどう使っているとかというと、
1週間に1回の定期処方日にはできる限り、相互作用を確認するようにしています。
何度か併用注意を見つけて、医師へ情報提供しています^^
ただ、このツールの良くないところは
米国の添付文書情報?に則っているところであり
日本の添付文書(電子添文)に書いていないことも
相互作用ありとしているところです。
そのへんを加味して活用していきましょう。
まとめ
相互作用は気にしないとほんとに知らないところで
びっくりすることが起きていますよね^^
患者さんの薬をすべて把握することは難しいので、
システムで引っ掛けるとか、マスターにコメントいれるとか
なにか方略を考えていきたいですね。
ではまた、
今日はこのへんで。