薬剤師が論文を書く
こんばんは
いつもアルココ(薬剤師)のブログを御覧いただきありがとうございます。
今日は薬剤師が論文を書くことについて持論を述べたいと思います。
ちなみに私がいままで書いてきた論文は
- ケースレポート
- 活動報告
の2つだけです。査読はあるものの、正直そこまですごいものではないと思っています。
しかし、書いてみてこそわかることがあります。
なにかお伝えできればと思うで、今日のブログゆっくり読んでいただければ嬉しいです。
結論は「書くこと」が大事
結論はここだと思うのですが、
書くことが本当に大事だと思います。
まず書こうと思った方!あなたは偉い!笑
書いてもカネになるわけではないし、上司の評価がすぐに上がるわけでもない。
そんな中で貴重な時間を削って書いているあなたは偉い!!

自分に言ってる??
論文を書くことで、批判的吟味の見方も変わりますよ!?
大事なこと:精神面
例えば学術発表を行ったとします。
最近はオンラインや、アーカイブ放送があるので、見てくれる人は多くなったと思います。
しかし、例えば一般演題をわざわざ聞きに来てくれる人なんてたかが知れませんか?
これはかなーり語弊のある言い方です。。
私の経験ですが、PC連合学会@福岡で発表してきました。
一般演題はビデオ録画をして、投稿する形だったので
わりと自由に色んな人の発表を見ることが出来ました。
その中で、私の発表を見ていただいた方々は十数名と、少し寂しい感じでした。
発表を見た人が少ない理由として
- 私が行った研究そのものに興味がない
- 教育講演や、特別講演の方に興味がある
- ポスター形式が良かったかもしれない
等など考えられることはたくさんあります。
この経験から学んだことは。。。
大きい学会では特に
自分が研究した発表を聞いてくれる人はそこまで多くない!
発表はその学会が終了すると見れなくなってしまう事が多いため、
研究した内容を、論文化しておけば、興味を持ってくれる人がいるかも知れない!
またケースレポートで言えば
同じ症例で困っている人の手助けになれるかもしれない!
これが論文化を行う最大の理由ではないかと思います。
大事なこと:環境面
次に大事になってくるのは
環境面です。
精神面はわりとどうにかなりますし、時間の捻出もどうにかなります。
ただ、環境面についてはなかなか難しい場合も多いです。
私はいま大学病院に在籍しているので、論文を書くための環境は整ってると思います。
しかし市中病院時代は指導してくれる人もおらず、形にならない研究が何個かありました。
特に市中病院の分院だったので、更に環境は悪いものでした。
そんなもんもんとしていた時
本院の先輩から、大学病院の薬剤師を紹介していただきました。
この大学病院の薬剤師が神すぎて
本当に様々なことを指導いただき、研究をまとめることが出来ました。
結局論文にはなりませんでしたが、非常に勉強になりました。
本院の先輩に相談していなかったら、形になることはありませんでした。
この経験から学んだことは、
研究でも論文でも、まずは相談してみる。
誰でも良いから言葉にしてみる。
まずはそこから!
環境面で自施設が劣っていると思ったら、まずは相談してみる!
これではないかと思います。
大事なこと:ネタ
なんだかんだ言って、一番大事かもですが
ネタがないと研究も、論文も出来上がりません。。
もしネタがないとなった場合
明らかになっていないことを探すと良いかもしれません。
例えば
新薬Aは75歳以上の高齢者に使用した経験がないが禁忌ではない。
当施設で、75歳以上の患者に使用した経験を報告する。
これだけで発表のネタになりますよね?
上手く行けばケースレポートが書けるかも??
ここで今の職場で鬼のように論文を書いている薬剤師が言うに
「ネタなんてどこにでも転がっているから、気づくだけだよ」
だそうです^^
まとめ
今までのわたしの乏しい経験から論文を書く上で大事だと思う
精神面、環境面について書きました。
薬剤師が論文を書くこと自体、懐疑的かもしれませんが
書くことは本当に意味があります。
大げさに言うと、医療を更に良い方向に向けられるかもしれません。
そのためには現在行っている業務、教育を大事にして
なにか足りないことに「気づく」事から始めましょう。
偉そうに書いてきましたが、私はまだまだです。
もう少し論文執筆や研究を行っていきたいと思います。
今日のブログがなにか参考になれば幸いです。
このへんで。