【病院薬剤師】喋れない患者に介入する:2回目
こんにちは^^
いつもアルココブログを御覧いただきありがとうございます。
喋れない患者さんにどういう介入をするかシリーズの
第2回目です。
↓のブログでは、喋れない患者さんをどのように評価するか
について触れました。
では実際に病室に行ってみようが今回の内容です^^^
なにか参考になればよいのですが、
アルココ自身が考えていることなので、
それ必要?ってことが出てくるかもしれません。。笑
内容としてはフィジカルアセスメントが多くなるかもしれません
3点ほど書いていきます。
①点滴刺入部の確認
これは最低限の評価ですかね。
末梢からパレプラスを投与されている患者さんなので
CRBSIの確認はしておいたほうが良さそうです。
項目としては、看護rooのページを貼ります。
一応発赤、熱感などがないか見るのですが

このヒト発赤無いやん。CRBSIはなし!

とは言い切れないので、注意しましょう。
リンク:HOKUTO
この確認は「看護師さん」の仕事では?と思いましたか?
私もそう思わなくないですが
薬剤師が確認してはだめという決まりは有りませんよね??
看護師さん一緒に確認しましょう^^
薬剤師としては輸液を投与しているということは、その薬効・副作用を確認する必要があります。
ということで、まずは「そこ」を見ましょう。
番外編:輸液で良いのか、この薬剤で良いのか問題
症例ではパレプラスでしたが
絶食期間が長い方であれば、腸管を使った栄養が望ましいですね。

引用HPはコチラ
この症例であれば誤嚥性肺炎なので
経口からの投与をお休みしていた方が無難な気がします。
となるとパレプラス2本では貧弱なカロリーなので、CV入れて
エルネオパ®などTPNになることも考えられ、そのマネジメントをする必要があります。
ただCVになってしまうと施設にいけなくなるので、良し悪しですよね。
②尿量の確認
この患者さんはフォーレが挿入されており
ウロバックにおしっこが溜まっていくわけですね。
おしっこは看護師さんが各勤務帯で破棄しているので
一日分の尿が袋に入り続けるわけでは有りません。
電子カルテに記録が残るはずなので、見てみましょう。
と、ここで質問ですが
どれくらいの尿量が正常でしょうか??

コーヒーとか酒飲むとおしっこめっちゃ出るんや。

カフェインでの利尿効果と
アルコールがバソプレシンの効果を抑えるから、、

ほー

わし酒飲むとすぐトイレ行くから、奥の席嫌やねん。

草。
と、どうでも良い話はおいておいて、
尿量の正常値は1000mL〜2000mL程度と言われています(看護roo)
私はNSTの実地修練で
30mL/kg/day程度と教わりました。
不感蒸発(発熱)や下痢が続いているとこの限りでは有りませんが、
だいたいの目安と考えてください。
そして、in/outバランスはしっかり見る必要があります。
簡単に言えば、
入った水はおしっこ(や汗、便)から出るということです。
この患者さんはパレプラスが1日1000mL入っているので
最低でも1000mL程度の尿量が出ていないと、体に蓄積し
むくみや、臓器に水が溜まっていくわけですね。
ですので、尿量をしっかり確認して
乏尿の状態であれば、乱暴ですが、フロセミド注などを使っても良いかもしれませんね。
これも看護師さんと一緒に観察しましょう^^
③薬の管理は?
症例であれば、施設入所中なので
施設職員が見てくれているとわかります。
たまに「このレベルで独居?」とかいう人いませんか??
帰ったら誰が面倒見るのよ!とか・・・
そういうご老人が増えてきています。
そんな中でX(旧twitter)にこんなことをつぶやきました。
持参薬鑑別から患者生活を考えてみましょうという提言でしたが
なかなか共感いただけたようです。
施設管理だから盲目的に安心ではないので気をつけましょう。
まとめ
さて3点に絞って見たほうが良いと思うポイントを書いてきました。
もう少しポイントはあるので、3回目以降に書いていきたいと思います。
私の考えとして、職種の垣根を超えた仕事が必要だと思っています。
青いですが相互理解を目指したいです。
なにかご質問、不明点はコメント下さい。
ではまた3回目で^^^^